どのように診断されますか?1)

IgG4関連疾患の診断は「包括診断基準」(下表)と各臓器の「臓器別診断基準」を組み合わせて行います。

2020改訂 IgG4関連疾患包括診断基準
項目1
臨床的及び画像的診断
1つまたは複数の臓器に腫れた部分がある(リンパ節のみに病変がある場合は除く)。
項目2
血清学的診断
高IgG4血症(血清IgG4値が135mg/dL以上)を認める。
項目3
病理学的診断
特徴的な細胞(IgG4陽性形質細胞)の増加を認めるなど、3つの病理学的診断条件のうち2つを満たす。
  • 項目1+項目2+項目3を満たすもの:確定診断群(definite)
  • 項目1+項目3を満たすもの:準確診群(probable)
  • 項目1+項目2を満たすもの:疑診群(possible)

注釈臓器別診断基準の併用

本基準で、準確診群(probable)、疑診群(possible)であっても、IgG4関連臓器別診断基準で確定診断されたものは、IgG4関連疾患確診群(definite)と判断する。

IgG4関連臓器別診断基準:

  1. 自己免疫性膵炎診断基準
  2. IgG4関連ミクリッツ病診断基準
  3. IgG4関連腎臓病診断基準
  4. IgG4関連硬化性胆管炎臨床診断基準
  5. IgG4関連眼疾患診断基準
  6. IgG4関連呼吸器疾患診断基準
  7. IgG4関連大動脈周囲炎/動脈周囲炎および後腹膜線維症診断基準

重症度分類2)

IgG4関連疾患の重症度は基本的に治療開始後に判定します。以下の(1)または(2)を満たす方が重症例の対象となります。

  • (1)ステロイド依存性 十分量のステロイド治療を行い寛解導入したが、ステロイド減量や中止で臓器障害が再燃し、離脱できない場合
  • (2)ステロイド抵抗性 十分量のステロイド治療<初回投与量(0.5~0.6mg/kg)>を6ヵ月間行っても寛解導入できず、臓器障害が残る場合

※2026年1月現在:IgG4関連疾患に対して本邦未承認

臓器障害

当該疾患に罹患している各臓器固有の機能障害が残るもの

腎臓:
CKD重症度分類ヒートマップが赤の部分の場合
胆道:
閉塞性黄疸が解除できずステント挿入などが必要
または重度の肝硬変Child Pugh B以上
膵臓:
閉塞性黄疸が解除できずステント挿入などが必要
または膵石などを伴う重度の膵外分泌機能不全
呼吸器:
PaO2が60Torr以下の低酸素血症が持続する。
後腹膜・血管:
尿路の閉塞が持続する、血管破裂
あるいはその予防のためのステンティング
下垂体:
ホルモンの補償療法が必要
CKD重症度分類ヒートマップ
CKD重症度分類ヒートマップ
  • 1) 梅原久範, ほか. 日内会誌. 2021; 110(5): 962-9.より作成
  • 2) 厚生労働省. 指定難病の概要、診断基準等、臨床調査個人票(告示番号1~348)
    ※令和7年4月1日より適用
    300 IgG4関連疾患 概要、診断基準等.
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53881.html(閲覧日: 2026年3月17日)
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